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アジアのハリウッド構想企画倒れに続く、
映画関連の残念な企画倒れ第二弾です。


伊万里があの黒澤映画の聖地になったかもしれなかったのが、
ダメになってしまったというもので、


今思い出しても残念過ぎて気が滅入ってくるほどですw



その黒澤映画と伊万里との関係ですが、


1999年から2000年代初めにかけて、
伊万里で黒澤明監督の映画を上映する、


伊万里黒澤映画祭


が開催されていました。

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黒澤映画祭のパンフレット。

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パンフレットでは、上映映画とゲストが紹介されていました。


なぜ黒澤監督と縁もゆかりもないと思われる、
伊万里で黒澤映画祭が開催されていたのか?


それはまず、黒澤明監督が映画”乱”のロケハンで、
この地を訪れた時、伊万里湾の夕日の美しさや、
自然の豊かさを非常に気に入られ、


映画の記念館を作るなら伊万里の地がいいという生前の希望を尊重して、
伊万里に黒澤記念館の建設が決定されたという経緯があります。


しかもそのアナウンスが、黒澤監督が亡くなられた当日である、
1998年9月6日に行われたので、驚いたものです。


今年はその黒澤明監督没後20年という事で、
黒澤映画がクローズアップされる年になるのではないでしょうか。


さっそく黒澤明映画DVDコレクションが発売開始されています。



この映画祭は、その黒澤記念館建設決定で巻き起こった、
伊万里の黒澤フィーバーともいえるムーブメントの一環として、
開催されてきたものです。

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市民センターが、映画祭の会場でした。


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会場の外では、フリーマーケットも開催されていました。


そして映画祭は、10回ほど続きました。


私も2回映画祭に行きましたが、黒澤映画の面白さもさることながら、


長年スクリプターをされていた野上照代さんや
黒澤映画出演者の加藤武さん田中邦衛さんらによる、

撮影裏話が非常に楽しめました。

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トークショーの様子

ちなみに、悪い奴ほどよく眠る・隠し砦の三悪人・天国と地獄・蜘蛛の巣城など
黒澤映画全盛期の作品を鑑賞しましたが、どれも完成度が高くて素晴らしく、

まさに映画を満喫したという満足感を得られたものです。

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映画祭のチケット


隠し砦の三悪人を観た時には、
近くに黒澤映画を初めて見るような20代前半と思われるカップルがいたのですが、


観終わった後、思わず彼らから”おもしろかった~”という言葉が出たのが、
印象的でした。


CGもSFXも使わなくとも、
あれほど迫力あるダイナミックなアクションシーンが撮れるのかと、
黒澤監督の力量に圧倒された思いです。


そんな黒澤映画祭と同時に、伊万里のアーケード内に、


「黒澤記念館サテライトスタジオ」


が、オープンしました。


これは、正式な記念館が建設されるまでの暫定的な資料館という事でしたが、
雰囲気も良く、


黒澤映画で使われた衣装や台本や小道具や黒澤監督愛用の貴重な品々が、
展示されていて、かなり見ごたえのある資料館でした。

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サテライトスタジオのパンフレット

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絵コンテや台本やトロフィーが展示されていました。


ここまで盛り上がっていたので、
黒澤記念館の建設が待ち遠しくて仕方なかったのですが、


何年たっても一向に建設が始まりません。
まだかまだかと待っていても始まりません。
(建設される土地の購入と造成は終わっていたらしい)


そしてついに2010年に建設中止が決まってしまいました。

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伊万里市の紹介パンフもクロサワ色を前面に打ち出していました。



まさか建設中止になるとは夢にも思わなかったので、
これには本当にガッカリしました。


どうも思ったほど資金が集まらなかったようですが、
なんと黒澤記念館財団が、寄付金のほとんどを使い込んでいたことが、
発覚するという前代未聞の不祥事が起きていた事が中止の理由でした。



もう思い出すのも嫌になるくらいのやり切れなさを感じたものです。


そしてあの世界のクロサワの記念館が伊万里に建設される機会は、
永遠に無くなりました。


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黒澤明記念館は、イマリンビーチの側に建設予定でした。


しかもサテライトスタジオも2011年3月6日に閉館してしまいました。
本当にモッタイナイ話です。


今でも、なんとかならなかったのかとの思いで、
憤りを感じます。


佐賀県や伊万里市にとっても、
取り返しのつかない大きすぎる損失ではないでしょうか。


黒澤監督もあの世で嘆いている事でしょう。


アジアのハリウッド構想が企画倒れに終わった話はこちら








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