SAGA佐賀マニア~佐賀のマニアックな情報発掘

佐賀の歴史スポットや気になるお店、街歩きネタを発信しています。

つい先日、あの去年閉店した、
ア〇ルト自販機小屋”こっそり堂”の前を通りがかった時、



なんと”オープン”と言う文字が目に飛び込み、
慌てて停車。
01
本当にオープンしているのか?
しかもアイテム増加!
02
本日再開とはいつの事なのか?
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本当に再開したのか?
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閉店した自販機小屋が復活することなどあるのだろうか?
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中を確認してみます。
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本当に自販機が稼働しています。
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DVDよりおもちゃ系?が多い感じです。
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新札に対応させるのが難しいのが、
閉店する理由の一つだったハズ。

まだ新札が出てないので、
当然対応してないでしょう。

しばらくは旧札の方が多く流通しているから、
大丈夫という事でしょうか。
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奥の部屋にも入ってみます。
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まあ、変わりは無いですね。
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一番端の自販機は使われていませんでした。
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この空のケースは、買った人が中身だけ出して、
捨てていったものでしょうか。
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”こっそり堂”と言う看板が無い事から、

もしかしたら別の経営者に、
引き継がれたのかもしれません。

しかしいったん閉店した自販機小屋が復活するとは、
驚きました。

減る一方だと思っていたのに、
再開するとは・・

ここの売り上げが良かったのでしょうか。

それでもこの販売スタイルで、
いつまで営業できるのか?

ここは定期的に確認していこうと思います。

佐賀県各地の映画館跡を訪ねながら、
街歩きをするシリーズ。

と言っても、

今や映画館跡の建物などはほとんど残っていないので、
ほぼ街歩き記事となっています。
01
基山町は佐賀県東部に位置して、
福岡県と接する町です。

ここは通過した事はあるものの、
街歩きするのは初めてです。
02
江戸時代には、長崎街道の宿場町だったようです。
03
基山(きざん)にある草スキー場や、
つつじ寺で有名な、大興善寺があります。

また基山は、1350年前に築かれた
古代の城跡がある事でも知られています。

ここには、以下のような映画館がありました。
銀星
佐賀県三養基郡基山町(1961年・1962年・1963年)
開館年 : 1960年頃
閉館年 : 1963年頃
1960年の映画館名簿には掲載されていない。
1961年・1962年・1963年の映画館名簿では「銀星」。
1964年の映画館名簿には掲載されていない。
消えた映画館の記憶より
https://hekikaicinema.memo.wiki/

銀星という映画館が、
1960年頃から1963年頃まで存在していたようです。


ちょうどテレビの普及期と重なったため、
わずか3年ほどで閉館となったのでしょう。
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駅から延びる大きな交差点です。
ここから駅の方へ向かいます。
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ここには、Aコープ基山店がありますが、
すでに閉店しています。
06
建物についていたマップに何か情報が無いか確認しましたが、
特にこれと言った情報は見つかりませんでした。
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この建物がかなり古そうで、
大きさや看板など、元映画館に見えなくもありません。
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近くに大きなスーパーが出来ているので、
閉店してしまったのでしょう。
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Aコープの隣は農協の建物があり、
裏は広い駐車場となっています。
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横断歩道を渡り、駅へ向かいます。
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ここは地元のスーパーです。
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道を隔てた向こう側には、
こじんまりとした、ショッピングモールがあります。
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奥に見えるのが基山駅です。
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そこそこ大きな駅です。
駅前は再開発で古い建物などは見当たりません。
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基山の散策マップ
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福岡へのアクセスがいいので、
駅の利用者も結構多いのかもしれません。
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地元の工芸品が展示されているスペースです。
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お笑い芸人”どぶろっく”の出身地が基山らしいです。
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あのキングダムの作者も基山出身でした。
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JR以外に、甘木鉄道の駅も併設されています。
基山は色々と利便性が高いようです。
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駅を一通り確認した後、
旧街道沿いを歩いてみました。
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意外とこのような旧家がいくつも残っていました。
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ここから見ると、往時の雰囲気が良く残っています。
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ここは元旅館だったのでしょうか。
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ちょっと気になったのが、この建物です。
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川崎屋という、元小さなスーパーらしき店舗跡です。

閉店してからかなりの年月が経っているように見えますが、

この建物がなんとなくその前は、
映画館だったのではないだろうかと思わせる外観です。

小さな映画館だった雰囲気があります。
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その先も旧街道の面影が残っています。
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ここも元旅館だったのかもしれません。
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そのすぐ先は、橋があって、
大きな道路が通るアンダーパスになっています。
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その先は左側にあったであろう建物は、
撤去されていて更地になっています。
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さらにその先には、長崎街道の小さな案内板があり、
そこを曲がると、
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このように古い建物が残っていました。
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ここは江戸時代から存在しているような建物です。
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清酒基峰鶴キホウツルの看板がある事から、
酒蔵でしょうか。
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銀星の場所は特定できませんでしたが、

駅前にあったとしたら、
再開発で建物も無くなっていると思われます。

あの川崎屋がちょっと怪しいですが、
どうなのでしょうか。

それにしても、
旧街道沿いに往時を思わせる古い建物が、
何軒も残っているのには驚きました。

保存整備すれば、
ちょっとした観光名所にもなりそうです。


佐賀県各地の映画館跡を訪ねながら、
街歩きをするシリーズ、

今回は、江北駅から長崎街道を歩いて、
小田宿の街並みを散策しました。
01
肥前山口駅から駅名が変わって、
江北駅となりました。
02
西九州新幹線が開業するまで、
JR最長片道切符のゴールの駅として、
鉄オタの間で知られていた駅です。
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駅の隣にはオシャレな店舗が軒を連ねています。
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向かい側には、閉店した昭和の店舗が目につきます。
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駅前は、典型的なローカル駅前の雰囲気です。
07
この通りは、街道の雰囲気を残しています。
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なかなかいい雰囲気の廃店舗です。
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右は閉まっていますが、左はまだ営業しているようです。
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長崎街道を歩いて、小田宿へ向かいます。
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こんな真っすぐな道を2キロほど歩きます。
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小田宿入り口の小田ショッピングセンター。
閉店して数年は経っているようです。
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その向かいにある店舗も何年も前に閉店しているようです。
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この先がメインストリートです。

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小田宿の案内図がありました。
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先ほどの江北駅(肥前山口駅)との位置関係です。
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昭和45年に閉山された杵島炭鉱時代には、
かなりの賑わいを見せていたようです。
映画館もあったと書いてあります。

しかし残念ながら場所までは、書いてありません。

ここには以下のような映画館があったようです。

大和館

佐賀県杵島郡江北町(1953年・1955年)、
佐賀県杵島郡江北町上小田2247(1958年)、
佐賀県杵島郡江北町上小田(1960年・1963年・1964年)
開館年 : 1950年以後1953年以前
閉館年 : 1964年頃
杵島東映
所在地 : 佐賀県杵島郡江北町上小田(1960年・1963年)、
佐賀県杵島郡江北町(1965年)
開館年 : 1959年7月11日
閉館年 : 1965年頃

1959年7月11日、杵島郡江北町上小田に「杵島東映」が開館した。
木造一部鉄筋造平屋建て。建坪560平方メートル。定員700人。
東映と大映の二番館。

消えた映画館の記憶より
https://hekikaicinema.memo.wiki/

いづれも1965年までに閉館しています。
1965年前後に閉館している映画館は本当に多いですね。
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ここが中心街です。
しかしシャッターが降りている店舗が目につきます。
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元薬屋
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元肉屋
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元雑貨屋
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元食料品店
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とにかく閉店している店舗が多いです。
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炭鉱があった頃には多くの人で賑わっていたのでしょうか。
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長崎街道の道標がありました。
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放置された車が縦に並んでいます。
かなりの車好きの人だったようです。

映画館の名残があるかどうか、
街中を一通り歩いてみました。
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この建物などは映画館のような雰囲気があります。

700人規模の映画館だと、
もしかしたらあのスーパーの場所だったのか?
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閉館して60年近く経とうとしている現在、
建物が残っている事を期待するのも無理がありますが、

建物が無くなっていても、
当時の様子を想像しながら歩いていると、

寂れてはいても街の歴史を肌で感じる事が出来るのが、
街歩きの魅力です。

●追記(12月14日)

コメントを頂いた方からの情報により、
杵島東映の場所が判明しました。
SnapCrab_NoName_2023-12-14_10-6-6_No-00
この農業用倉庫のような大きな建物が、
杵島東映跡でした。
SnapCrab_NoName_2023-12-14_10-12-22_No-00
場所は、小田宿の中心からやや外れた所で、
長崎街道が旧道とバイパスに分かれている分岐点のちょっと先です。

今はもう解体されて存在していませんが、
グーグルマップには、まだ建物が写っていました。

ほんの数年前まで存在していたようです。
さらにこの江北町のあゆみを紹介した動画の、
3:33秒辺りに、杵島東映の姿が写っています。
Screenshot 2023-12-14 at 00-13-08 江北町のあゆみ ~町制60周年記念~
https://www.youtube.com/watch?v=VJnsXFWprEQ
これがその姿です。

これは映画館として建てられたと言うより、
農業用倉庫を改造して映画館にしたものに見えますが、
どうなのでしょうか。

いずれにしても、貴重な写真です。
発見していただきありがとうございました。


幹線道路を走っていると、
たまに何やらアヤシイプレハブ小屋のような
小さな建物を目にする事があるかと思います。

あれが何かというと、みなさんご存じの、
アダルト系アイテムや、
DVD自販機が置いてある小屋ですね。

通りがかった時に、
いまだにあんな所で買う人がいるのか?
とか、最近あまり見かけなくなったな、

とか思っていたところ、

こんな本を見つけました。
B級ネタが好きなので、即購入して読んでみると、
著者が、全国のエロ自販機を車で巡って
現状を調査したという、驚くべき内容でした。

実は全国のエロ自販機小屋は、
急激にその姿を消していて、
すでにまったくない県も存在しているようです。

さらに現在存在している県でも、
先週まで稼働していたのが、

今週にはもうなくなっているというほど、
急激に数を減らしているようです。

今まで需要があった事に驚かされますが、
こんな事を一人で行った著者の情熱というか、
使命感に敬意を表したいほどです。

この本の中には、
長年自販機を扱ってきた業者への
インタビューがありますが、

90年代初頭のビデオ全盛期には、
かなり儲かっていた話や、
ヤバい商品を巡っての警察とのやり取り、

落ち目になってから現在までは、
一部の顧客のために、
なんとか続けていると言った、

この本を読まなければ知りえなかった、
業界の裏話が書かれていて、

非常に興味を惹かれるものがありました。

誰にでもお勧めできるような本ではありませんが、
B級ネタ好きにはたまらない本です。

この本を読んでから、
自販機小屋の事が気になるようになり、

佐賀の自販機小屋は、
どれくらい生き残っているのだろうか?

などと、常に意識するようになっていました。

そんな時、先日通りがかった自販機小屋に、
大きなお知らせが貼ってあったので、

思わず立ち止まりました。
00
この”こっそり堂”と言う自販機小屋です。
”こっそり堂”とは、チェーン店の名称のようなものです。

業界最大手?のようですが、
他にもいくつかチェーン店があるようです。

ここは、多久から厳木に抜ける、
国道203号線の峠の頂上付近で、

もうだいぶ前から(80年代の終わりから90年初頭?)、
この自販機小屋が存在していました。
01
通りがかるたびに、まだ存在していると、
安心?していたところ、

「閉店セール」の文字が眼に飛び込んできて、
思わず立ち寄りました。
02
ここもついに閉店になるようです。
03
アイテム増加と書いてあります。
ちょっと中を確認してみます。
03a
入り口は外から直接見えないように、
配慮されています。
04
このように、左右に自販機が並んでいます。
05
昼間は、反射して中が良く見えないようになっている
自販機が多いです。

ここに来る人は、夜がほとんどだと思われるので、
あえてこのように見えにくくしてあると、思われます。
06
中には、そのような処置はしていない自販機もあります。11
露骨なパッケージのDVDではなく、
アイテム系の自販機でした。
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このようなコロナ対策品も、販売されていました。
10
免許証を入れないと買えないようになっています。
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お札投入口です。
このお札が、閉店の理由の一つとなっています。
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新紙幣に対応させるのが大変なのと、
物価高で閉店となるようです。

日時は急に決まったのか、手書きで書いてあります。

8月29日停止決定となっています。

この日は8月26日だったので、
本当に直前でした。

なので現在すでに閉店となっています。
13
どんな人が買いに来て、
月にどれくらいの売り上げがあったのか?

あの本によると、
ネットが使えない高齢者が、
買いに来る事が多いらしいですが、

閉店のお知らせを見て、
がっかりしたのでしょうか。

いろんな思いが巡ります。

あらゆるビジネスがネットで完結しようとしている昨今、
仕方のない事ですが、

間もなく閉店しようとしている自販機小屋を見ていると、
なんとなく一抹の寂しさを感じざるを得ませんでした。





佐賀の映画館跡を訪ねるシリーズ、
今回は、伊万里市大川野という地区を訪ねました。

ここには、大川映劇/大川野映劇と言う映画館があったようです。


大川映劇/大川野映劇
1955年以前開館。1963年以後1966年以前閉館。
1963年の所在地は伊万里市大川町中ノ辻。
佐賀県の映画館 - 消えた映画館の記憶より
01
筑肥線大川野駅です。
立派な駅舎が建っています。

この前筑肥線で伊万里へ行ったときに通過しましたが、
ここへ来るのは初めてです。

02
一見古い駅舎に見えますが、
実は建て替えられていて資料館にもなっています。
04
大川野は、山本駅と伊万里駅のちょうど中間辺りです。
05
本数は、1時間から3時間に1本となっています。
03
周辺の見所を紹介したマップ。
06
近くの史跡を紹介した手作りのマップもあります。
09
地元の小学生が卒業記念に描いた絵です。
07
昔は近くに炭鉱があったようです。
昭和45年に閉山となっています。
08
昭和13年の風景です。
10
昭和初期の宮の瀬橋の写真との事です。

当時珍しい自動車が写っています。
近所の人たちが見に来ていますね。
11
昭和44年10月の、御召列車が通過した時の写真です。
12
13
ローカル駅特有の時間がゆっくり流れているかのような雰囲気が、
心地いいです。
14
駅を離れて、近くを散策してみます。
15
この辺りが中心街だと思われます。
これは、建設会社の建物です。
16
ここは飲食店だったようですが、
かなり前に閉店しています。
17
炭鉱があった頃は、賑やかな通りだったのでしょうか。
18
Aコープがありました。かなり大きな店舗です。
21
一応営業しているようにも見えましたが、
曜日や時間が限定されているようでした。
22
その向かい側には、JAの建物があります。

AコープとJAの間は、非常に広い駐車場となっています。

もしかしたらこの場所に、
かつて映画館があったのかもしれません。

せっかくなので、住宅地の方へも歩いてみます。
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この辺りの住宅地は、空き家が目立ちます。
24
空き家になって何年も経つような家屋も結構あります。
25
向こうの住宅地にも行ってみます。
26
こちらも空き家が目立ちます。
27
向こうに見えている住宅のほとんどは、空き家です。
住人が少なくなったため、
あのAコープも半分閉店している状態になったのでしょうか。
28
駅方面に戻る途中にあった、たばこ屋も閉店しています。

このような小さな個人商店で、
まだ営業している所はほとんど見かけなくなりました。
30
駅前の通りです。
空き地が多いですが、もしかしたらこの通り沿いに、
映画館があったかもしれません。

場所は特定できませんでしたが、
かつて炭鉱があった頃は、
この通りにも商店が立ち並んでいたのでしょう。

なんとなく映画館があった頃の、
賑わっている様子が目に浮かぶようでした。

日本懐かし映画館大全
大屋 尚浩
辰巳出版
2021-06-01



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