佐賀の映画館跡を訪ねるシリーズ。

今回は、小城の映画館跡を訪ねました。

小城は、小京都と呼ばれる、
歴史的な景観を残す街並みで知られていますが、
近年道路拡張など再開発が進んでいます。

小城には、小城東映・小城昭和館・小城巡映という、
3館の映画館があったとの事です。
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小城東映は1950年頃開館して、
1967~68年頃閉館しているようです。

小城昭和館は1953年3月に開館して、
1975年頃閉館しているようです。

そして小城巡映は1980年頃開館して、
1985年頃閉館しているという、
わずか5年ほどしか営業していない映画館だったようです。
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唐津線の小城駅です。
駅舎は、2015年に改築されてキレイですが、
古い駅舎のレトロな雰囲気を残しています。
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駅前ロータリーも整備されていて、
駅舎の前には歌人与謝野鉄幹・晶子夫妻の石碑が設置されています。
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駅の向かい側には、最近できたと思われる、
カフェやサブカル系?の食堂らしき店舗が営業していました。
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この郵便丸ポストは、かなり古そうですが現役です。
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現在は、基本無人駅になっているようです。
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ここにも駅ピアノが置いてあります。
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名所案内の看板の絵は、近くの小城高校の生徒が描いたようです。
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映画館は、駅前のメインストリートを北に向かって、
点々と存在していたらしいです。

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このメインストリートは、道路拡張が進んでいて、
古い建物は、徐々に撤去されています。
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やはりと言うか、シャッターが降りた店舗が多いです。
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このように、一部古い店舗も残ってはいます。
右の店舗は、今も営業しているようです。
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かつては商店街に必ずあった個人商店。
ここも営業はしてないと思ったら、
から揚げ屋として営業しているらしいです。

そしてこの辺りに小城昭和館があったようです。
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※佐賀・小城・多久の今昔より

ちなみに昭和館の写真がありました。
説明によると、昭和49年頃の写真で、
翌年の昭和50年に閉館したとなっています。
最後は成人映画館となっていたのでしょうか。
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もしかしたら、車が停まっている辺りに映画館があったのかもしれません。
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念のために”はらだ”から奥に入ると、小城市歴史資料館がありました。
訪問時には思いつきませんでしたが、
ここで調べたらわかったのか?
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その脇の通りも歩きましたが、映画館の痕跡は確認できませんでした。
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通りに戻り、先に進みます。
この辺りは道路拡張が進んでいて、建物も新しくなっています。
この付近に、小城巡映があったようです。
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もしかしたらここが小城巡映かもしれない、
と思いましたが、どうもローカルスーパーの跡のようです。
この付近は、道路拡張が進んでいるので、
もはや建物は残ってないと思われます。
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その先は道路拡張が完了して、広々としています。
小城東映は、この付近にあったようです。
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赤い看板の、あいかわ薬局と、
その手前の建物が映画館だったそうです。
どんな映画館だったのかは、想像するしかありません。
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この先が、国道203号線と交わる交差点となります。
最近出来た、マクドナルドがあります。
小城の景観に配慮した、茶色の建物となっています。
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かつてはちょっと変則的な交差点でしたが、
道路拡張により、広くて非常にすっきりとした
交差点に生まれ変わっていました。

小城駅から国道203までのメインストリートは、
映画館があった頃からすっかり様変わりしていると思われるので、
さすがに映画館の痕跡は、確認できませんでした。

しかしこの通りに3館も映画館が存在していて、
一館は、85年頃まであったとは知りませんでした。

当時知っていたら、映画を観に行ったのかと言えば、
行くことはなかったでしょう。

無くなってしまって有難みを知る、
みたいなものでしょうか。


映画館と観客の文化史 (中公新書)
加藤幹郎
中央公論新社
2014-07-11

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