先日、佐賀城鯱の門の側に、鍋島直正公の銅像が建てられました。
NHKの鉄塔がじゃまですが、近い将来県庁の向かい側へ移転する予定と
なっています。
佐賀城の周りは、どんどん整備されてきて、かつてあった雑居ビルの類は、
ほとんど移設されて、非常にすっきりしています。
戦前には、高さ10メートルにも及ぶ直正公の銅像が建っていたそうですが、
戦時中の金属提供により撤去され、以来72年ぶりに再びここに建てられました。
鍋島直正公は、全国的にはそんなに知られた存在ではないですが、
17歳で家督を継いでから、逼迫していた藩の財政を立て直したり、
西洋の技術を積極的に学び、藩独自で蒸気船の建造やヨーロッパでも
最新のアームストロング砲を製作するなど(諸説あるようですが)
偉業を成し遂げた名君です。
きれいに整備された、佐賀城の北側です。
ここから見て左側に直正公の銅像が建っています。
佐賀城鯱の門です。
1838年に作られた門で、非常に重厚ないかにもお城の門といった風格が
あります。
門の側にある案内板です。
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注目すべきは、この門にポツポツと開いているいる小さな穴です。
この穴は、明治4年(1872年)佐賀の乱で、銃撃された時の銃弾の穴です。
このような銃弾がめり込んだ穴がいくつも見られます。
よく見ると、つぶれた鉛の銃弾がめり込んでいます。
これを見ると、当時の凄惨な戦いの様子が目に浮かぶようです。
鯱の門をくぐって中に入ると、
佐賀城本丸歴史館があります。
これは、佐賀城本丸御殿を再現した全国的にも珍しい建物で、
内部を見学することが出来ます。(無料)
300畳敷の大広間など見応えがあり、江戸時代~幕末の資料などが展示されている
博物館でもあります。
ここは絶対に訪ねた方がいいおすすめスポットです。
注目ポイント!
これは佐賀城の石垣ですが、よく見ると何か四角形に切り欠いた跡がありますね。
これは、石切り場で切り出した時のくさびの痕です。
大きな石をくさびを使って、割っていたことがわかります。
さらに注目していただきたいのが、
石の上についている〇マルや◇シカクのマークです。
これらは、佐賀城の築城時に石垣を担当した配下の武将が、
記念に入れた家紋です。
400年以上前の築城の時に、これを刻んでいた様子を想像すると、
興味深いですね。
ここは、お城の西の出口です。
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本来は、こんなに広くはなくて、右から縦に石が埋め込まれている所までの
約2メートルほどですが、緊急車両を入れるためこのように広くしてあります。
西門から内部を見たところです。
西門の南側の石垣は、本丸歴史館が建てられた時に復元されたもので、
当時の石垣ではありません。
外に出て、左に回ると天守台があります。
ここに天守閣がそびえ立っていたのですが、築城から100年後くらいに
落雷が元で火災になり消失したとのことです。
以来再建は、されていません。
天守台には、登ることができます。
石垣の奥まったところに階段があります。
この階段を登ると天守台です。
ちなみにこの階段は、近世(昭和に入ってから?)作られたもので、
築城当時は、ここから天守閣へは入れず、二の丸から通路を通って、
天守閣へ入っていたようです。
天守閣は、飾りのようなものなのでそれでもよかったのかも知れません。
ここが天守台の上です。
割と広くて、かなりの大きさの天守閣が建っていたことがうかがえます。
天守台から見た、本丸御殿です。
天守台から見た、鯱の門です。
全国の有名な城郭に比べれば、見劣りするかもしれませんが、
歴史好きな方やお城好きな方には、興味をそそられる要素も
たくさんある城跡です。
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