佐嘉神社に長年展示されていた150ポンドカノン砲が、
リニューアルされています。
鳥居の左側に展示されている、巨大な大砲です。
以前は、こんな屋根は無くて雨ざらしでした。
しかし近くで見ると、本当にデカイ。
当時としては、最大級の大砲です。
これを撃った時は、とんでもない轟音を発したのではないでしょうか。
ちょっと見てみたい気もします。
明治維新150年記念で、これを複製した東亜工機により、
錆取りと再塗装が行われたとの事です。
重量も数トンは、あるのではないでしょうか。
幕府が佐賀藩に注文して、お台場に設置した大砲らしいです。
当時これを量産出来た佐賀藩の技術力は、大したものです。
次にアームストロング砲を見てみます。
たしかしばらくここに無かったハズですが、
いつの間にか戻って来ていました。
しかも以前は、ガラスの向こうから見るようになっていたのが、
間近で見れるようになっていて、
150ポンド砲と同じような、屋根が建てられています。
やはりアームストロング砲は、見れば見るほど近代的な大砲です。
先込め式の150ポンド砲とは、雲泥の差です。
砲身内に刻まれた線条痕(ライフリング)が、この砲の高性能さを、
物語っています。
砲の後ろには、何やら突起のような物が横向きに付き出ています。
砲尾の栓を回転させると外れて、砲弾と発射薬を装填するしくみのようです。
そして、この突起が発射薬に点火するための信管だと思われます。
試しに引っ張ってみると、スルッっとした感じで抵抗なく持ち上がりました。
こんな風に完全に外れました。
これでどうやって点火するのか?
雷管のような物をセットして叩くのか?
導火線のような物を使うのか?
発射するしくみを知りたいものです。
砲弾も現代の砲弾とほとんど変わらない形状をしています。
着弾して爆発させるための信管まで装備しているという、
高性能な砲弾らしい。
この砲弾を作るのにも、相当な技術力が必要だと思われます。
アームストロング砲は、150ポンドカノン砲とは
比べ物にならないくらい高度な技術の結晶といった印象です。
本当に、これを佐賀藩が自力で作る事が出来たのか?
それともイギリスからの輸入品しかなかったのか?
意見が分かれているらしいですが、
本当に作れていたとしたら、驚異としかいいようがないです。